キケン

著者 :
  • 新潮社 (2010年1月21日発売)
4.11
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本棚登録 : 10051
感想 : 1533
5

楽しかった!
そして、ラストの黒板で、まさかの号泣!!

もしまた生まれ変わることがあったとしても
やっぱり女の子として生まれてきたいと思ってるけれど、
万が一、男の子として生まれてしまったら。。。

砂場で爆発実験して、
導火線に火を点けるやいなや猛ダッシュしたり
学祭のラーメンのためにおか持ち付き自転車を製作したり
ロボット相撲大会で相討ち用のギミックで観客の度肝をぬいたり
ボールペンの軸とビスで下級生とエアガンの精度合戦をしたり

理系男子になって、おばかに暴れまわりたい!!!
と思ってしまうくらい、全力で楽しめる本でした。

「一体あんな時代を人生の中でどれほど過ごせるだろう?」
この言葉を、切なさと懐かしさの両方を抱えながら
しみじみ実感できる年齢になった読者のほうが
より深く楽しめる作品かもしれません。

そしてこの破天荒な仲間たちの破天荒な日々の物語を
表紙、扉絵、見開きの挿画を通して、
担当さん、編集さんを含め「関わった人たちみんなで遊ぶ」
というかたちで完成させた有川浩さんに
「キケン」の幽霊部員として、全力で拍手!!!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: あ行の作家
感想投稿日 : 2012年5月26日
読了日 : 2012年5月26日
本棚登録日 : 2012年5月26日

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コメント 6件

ゴロウさんのコメント
2012/06/16

「一体あんな時代を人生の中でどれほど過ごせるだろう?」
この言葉を、切なさと懐かしさの両方を抱えながら
しみじみ実感できる年齢になった読者のほうが
より深く楽しめる作品かもしれません。

まさに、だと思います!!
学生時代を「昔」と言えるほどの年齢になってから、この本に出会えたことを嬉しく思います。

まろんさんの感想を読んで、ワクワク感とドキドキ感とぎゅーとなる切なさが、またこみ上げてきました。

あの最後の黒板。
号泣でしたよね!!

まるで自分がその場にいるような、
自分に向けられた言葉だと錯覚を起こすほど、のめり込んでいたことに気づいた瞬間でした。

生まれ変わっても女でありたい、私も思っていますが、
もし男性としての人生を送れるのなら、破天荒を絵に描いたような人生にしたい!
(人様に迷惑が掛からない程度に…)

ふふっ、と笑える感想を読ませて頂きありがとうございましたヾ(*´∀`*)ノ

まろんさんのコメント
2012/06/16

うんうん、あの黒板には、反則だー!と叫びたくなるくらい泣かされました!
そして、涙と鼻水をものともせず、細部の殴り書きまでしっかり読みました(笑)

もし、めでたく一緒に男性として生まれ変われたら、
ぜひ男の友情を深めつつ、人様に迷惑が掛からない程度に暴れ回りましょう♪

HNGSKさんのコメント
2012/11/07

やはり、有川さんはいいですね!!最後の黒板、よかった!!「お店の子は今年も来ないのか」っていう、上野さんのコメント。最高でした。

まろんさんのコメント
2012/11/08

あやこさん☆

ほんとうに!有川さんの良さがぎゅっと詰まった本ですよね!
お店の子の背中を押してくれる彼女のさりげなさも、とても素敵でした♪
あと1週間で、有川さんの新作『旅猫リポート』が出ると思うと
ワクワクドキドキですね(*'-')フフ♪

HNGSKさんのコメント
2012/12/05

まろんさーん。奇跡の味に一緒に並びましょー!!
「旅猫リポート」楽しみですねー。図書館予約もばっちりです、私!!

まろんさんのコメント
2012/12/06

あやこさーん♪
私も『旅猫リポート』、図書館に予約しました!
予約数がいきなりすごかったけど、めげずに待ちます(笑)

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