図書館戦争 LIBRARY WARS 映画パンフレット 監督 佐藤信介 出演 岡田准一、榮倉奈々、田中圭、福士蒼汰、西田尚美、橋本じゅん、栗山千明、石坂浩二
- 東宝
実写で映画化できたらすごいのに、とずっと思っていたのです。
でも原作が好きすぎて、いざ映画になったら、イメージが違う!とか
あのエピソードを削るなんて許せない!とか言っちゃうんだろうなぁ、
と不安を抱えながら観たのですが。。。
良かったのです!とても!!
まず何が凄いって、アニメ版の動きすら凌駕するような
格闘シーンでの岡田くんのキレのある動き!
実写でアニメを上回ってしまうなんて、もはや人間業ではありません。
そして郁の王子様ひとめ惚れ事件から図書隊入隊、訓練の日々、
日野の悪夢もしっかり絡めて、小田原の情報歴史図書館での戦いまで
原作の良さを損なうことなく、映画的な脚色も加えて纏め上げた脚本。
野木亜紀子さんっていったい何者?と思ったら
なんと数年前にデビューしたばかりの脚本家とのこと。今後に大注目です!
自衛隊の協力を得て撮影された戦闘シーンの迫力も凄い。
積み上げた土嚢に銃弾が突き刺さって伝わる衝撃や、転がる薬莢の音のリアルなこと。
戦闘への恐怖や緊張を、堂上や小牧という主要メンバーではなく
原作には名前も出てこないようなその他大勢の図書隊員たちの
額から滴り落ちる汗、震える指で丁寧に描いているのも素晴らしくて。
堂上役の岡田くんと郁役の榮倉奈々ちゃん、ナイス身長差!
栗山千明は、もう、頭のてっぺんから足の指まで柴崎そのものだし。
田中圭くんは小牧のイメージじゃないと思ってたのに、さすがの演技力♪
玄田隊長はあと3段階くらいゴツくしたいけど、不敵な面構えがいい!
。。。なんて、頭の中でうれしさを飛び散らせながら見入ってしまいました。
静かに本の世界に浸っている人々に容赦なく銃弾が浴びせられ
何百冊もの本が冷酷に燃やし尽くされる、
本を愛する人ならば怒りと悲しみが湧き上がるに違いない冒頭から
有川さん作品をこよなく愛し、亡くなられた児玉清さんのお名前が
感謝と敬意を込めて流れるエンドロールまで
堂上や郁たちと一緒に、図書隊の一員として駆け抜けるような映画です。
- 感想投稿日 : 2013年5月4日
- 読了日 : 2013年5月1日
- 本棚登録日 : 2013年5月4日
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