図書館戦争 LIBRARY WARS 映画パンフレット 監督 佐藤信介 出演 岡田准一、榮倉奈々、田中圭、福士蒼汰、西田尚美、橋本じゅん、栗山千明、石坂浩二

  • 東宝
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感想 : 3
5

実写で映画化できたらすごいのに、とずっと思っていたのです。
でも原作が好きすぎて、いざ映画になったら、イメージが違う!とか
あのエピソードを削るなんて許せない!とか言っちゃうんだろうなぁ、
と不安を抱えながら観たのですが。。。

良かったのです!とても!!

まず何が凄いって、アニメ版の動きすら凌駕するような
格闘シーンでの岡田くんのキレのある動き!
実写でアニメを上回ってしまうなんて、もはや人間業ではありません。

そして郁の王子様ひとめ惚れ事件から図書隊入隊、訓練の日々、
日野の悪夢もしっかり絡めて、小田原の情報歴史図書館での戦いまで
原作の良さを損なうことなく、映画的な脚色も加えて纏め上げた脚本。
野木亜紀子さんっていったい何者?と思ったら
なんと数年前にデビューしたばかりの脚本家とのこと。今後に大注目です!

自衛隊の協力を得て撮影された戦闘シーンの迫力も凄い。
積み上げた土嚢に銃弾が突き刺さって伝わる衝撃や、転がる薬莢の音のリアルなこと。
戦闘への恐怖や緊張を、堂上や小牧という主要メンバーではなく
原作には名前も出てこないようなその他大勢の図書隊員たちの
額から滴り落ちる汗、震える指で丁寧に描いているのも素晴らしくて。

堂上役の岡田くんと郁役の榮倉奈々ちゃん、ナイス身長差!
栗山千明は、もう、頭のてっぺんから足の指まで柴崎そのものだし。
田中圭くんは小牧のイメージじゃないと思ってたのに、さすがの演技力♪
玄田隊長はあと3段階くらいゴツくしたいけど、不敵な面構えがいい!
。。。なんて、頭の中でうれしさを飛び散らせながら見入ってしまいました。

静かに本の世界に浸っている人々に容赦なく銃弾が浴びせられ
何百冊もの本が冷酷に燃やし尽くされる、
本を愛する人ならば怒りと悲しみが湧き上がるに違いない冒頭から
有川さん作品をこよなく愛し、亡くなられた児玉清さんのお名前が
感謝と敬意を込めて流れるエンドロールまで
堂上や郁たちと一緒に、図書隊の一員として駆け抜けるような映画です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 映画
感想投稿日 : 2013年5月4日
読了日 : 2013年5月1日
本棚登録日 : 2013年5月4日

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コメント 4件

マリモさんのコメント
2013/05/07

わぁわぁ、観に行ったんですねぇ。
私は好きな原作の映画って、「がっかり」が怖くてなかなか行けないのですが、まろんさんのレビュー読んだら俄然行く気がわいてきましたよ♪
とりあえず、岡田くんの堂上教官がみたい~(*^o^*)

咲子さんのコメント
2013/05/07

私も公開日に観てきました!
近いうちにもう一回観に行く予定です。
もう冒頭から号泣です。何回泣いたか知れないですね。

「本を守る」物語だからこそ、原作を蔑ろにせず
殺さず、大切に丁寧に映像化してくれたことに1ファンとして感激しています。

原作が好きすぎて、がっかりするのが怖いっていう方にも絶対観てもらいたいですし、
一冊でも大切な本がある人には観てもらいたいと思っています。

まろんさんのコメント
2013/05/12

マリモさん☆

うふふ♪ 人混みが苦手で、いつもならGW中になんか
怖くて映画を観に行ったりしないのだけれど、行っちゃいましたよ~(*^_^*)
とても原作のテイストを大切にまとめてあったし
なにより自衛隊の全面的な協力のおかげで
戦闘シーンがもう、絵空事とは思えない出来でした!
岡田くん、制服姿も凛々しく、とにかくあの格闘シーンは観に行って絶対損はないです!
少し混雑も収まってきてると思うので、ぜひぜひ(*'-')フフ♪

まろんさんのコメント
2013/05/12

なぁやさん☆

おお、なんと公開日に!さすがなぁやさん♪
さぞかし混雑していたことでしょうね。

児玉清さん以外が演じることは考えられない!ということで
稲嶺司令がもう亡くなっている設定になっていたり、と
原作とは少し違う部分もあったりするけれど
本を愛し、守る!という原作の精神がしっかり伝わるよう、本当に丁寧に映画化されていましたね。

自称図書隊(?!)仲間として、観ようか観まいか迷っている有川さんファンのみなさんに
ぜひぜひ!と、一緒におすすめしていきましょう(*'-')フフ♪

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