以前読んだ壇蜜日記があまりにも面白かったので、本書も見つけてすぐ購入。
悪くない。悪くないのよ、決して。ただ、彼女の文章に惹かれて購入しているわけで、別にグラビアとかどうでもいい。てか不要。その分文章を増やして欲しい。
『壇蜜日記』に書かれていない2013年6月の日記は非常に面白く読んだ。
「なぜ人は正当な理由があるのにペンチとドライバーを持って何かを壊していると犯罪の香りがしてしまうのか」
全く同意だ。昼間から飲む酒はなぜか背徳の香りがするのと非常に近しい。
やはり彼女の言葉を選ぶセンス、日常を切り取るセンス、自分を放り出すセンスは素晴らしい。
阿川佐和子、桜木紫乃との対談も非常に興味深い。特に桜木紫乃との文章に対する姿勢、考えなど、とても面白い。
『「原稿を添削してください」って言われたとき、どんどん短くなっていくんですよね。「これ要らない、これ要らない、これ要らない」って』
『残念ながら、迷った時点で要らないんです』
この辺もスゴイなぁ、と思う。余分なものを削ぎ落とすことが出来ないからこそ、色んな物を持ったまま人は身動きが取れなくなっていく。僕も正にそう。だから定期的に不要なもの、迷うものをどんどん削り落としていかないとあかんねんなぁ。文章だけでなく。
最後は壇蜜日記の2013年10月分を再掲して水増し。こういうのは要らないんだって。だったら対談をもう1つ増やすとかして欲しい。この辺の水増し根性は好きになれんなぁ。
それでも、壇蜜日記が面白かった人は楽しめる作品だと思う。現在のスタイルのまま、壇蜜がどこまで行けるのか、そこも楽しみである。
そして、このレビューの無駄に長いことwww壇蜜日記との違いたるやwww
- 感想投稿日 : 2015年4月30日
- 読了日 : 2015年4月28日
- 本棚登録日 : 2015年4月30日
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