バージンパンケーキ国分寺

著者 :
  • 早川書房 (2013年5月10日発売)
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本棚登録 : 653
感想 : 83

表紙とタイトルのインパクトが強く、新聞記事にも取り上げられていたので読んでみることにした。よくある「ほっこり系」ではなくて、なんとも不思議なテイストの内容だった 。様々な先行作品の要素もある気がした。
高校生のみほは、幼馴染の明日太郎が、親友の久美と付き合い始めたことでもやもやしている。そんなとき、不思議なパンケーキ屋さんで曇りの日だけバイトすることになる。
店主のまぶさんが魔法のように作り出すパンケーキ。美味しそうである。読み手を、どうしようもなく「食べてみたい」気持ちにさせる。また、親友とも幼馴染とも「うまくやる」方法として、みほが導き出した提案がなかなかすごい。面白い。
漢字をわざわざ平仮名表記にするセンス(「放課ご」など)や、持ち物の呼称に違和感があった。そこが、良くも悪くも個性のようだ。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: YA
感想投稿日 : 2014年3月14日
本棚登録日 : 2014年3月12日

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