帝国憲法の真実 (扶桑社新書)

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  • 扶桑社 (2014年5月1日発売)
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帝国憲法こそ、日本国の歴史と文化と伝統に則ったまっとうな憲法であり、世界標準の文明国の通義にかなった憲法なのです。10
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吉田茂は答弁しています。
「御誓文の精神、それが日本国の国体であります」
「日本においては他国におけるがごとき暴虐なる政治とか、あるいは民意を無視した政治の行われたことはないのであります。民の心を心とせられることが日本の国体であります」33
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警察のようなものである警察予備隊を創設し、海上保安庁のようなものである保安隊から軍隊のようなものである自衛隊へと組織改編を行い、なし崩し的な再武装を行うのです。すべて「のようなもの」です。58
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戦前の憲法学では、もちろん条文は重視しますが、国体こそ真の憲法だとの共通認識がありました。憲法典の条文解釈においても、我が国の歴史・文化・伝統に鑑みて、どのような解釈が適当であるかが、議論の優劣を決する基準だったのです。124
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感想投稿日 : 2015年10月2日
読了日 : -
本棚登録日 : 2015年10月2日

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