「誰かと共有したい」この素晴らしい景色を。この感動を。辛い登りの後にやってくる達成感を。
自分という人間を他人に分かってほしいという承認欲求と紙一重のような気がする。自分が素晴らしいと思った物、感動した体験を誰かに伝えたい、理解してほしい、あわよくば一緒に体感したい。そんな人間の共有欲求を、山というファクターを通して語られる連作小説。
団体行動が苦手で単独行する人も、元々誰かと一緒に体験したくて行動する人も、誰もが受け止めてもらえる懐の深さが山にはある。だからこそ魅かれる人も多いのかもしれない。
山と女。
それだけでなにやら物語が生まれてくるのだ。
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- 感想投稿日 : 2015年8月27日
- 読了日 : 2015年8月26日
- 本棚登録日 : 2015年8月27日
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