アンナ・カレーニナ(下) (新潮文庫)

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感想 : 92
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アンナの愛が強烈!
ブロンズキーに嫌われても、重荷に感じられても、その一挙一動が近くで見られればいい。それはまさしく愛っていうんだろう。でも愛には、愛する相手がいる。その相手がどう思うか。相手の感情なんて知ることはできないので、想像する。嫌われたくないから、ネガティヴに想像する。喜怒哀楽激しく想像する。愛って理性から解放するという意味でえげつない感情だって思う。そもそも他人を愛せよというのは不合理だから、理性が発見するわけがないものだし。

ということで、文学ってこういうものなんだなって。愛、死、仲間、家族、夫婦、政治、哲学、階級、宗教等、様々詰め込んだ考えさせられる素敵な作品だと思う。

リョービンに感情移入しちゃう!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2015年11月28日
読了日 : 2015年11月28日
本棚登録日 : 2015年5月24日

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