図書館。トットちゃん!で沢村さんが出てきて、執筆シーンがあったので、彼女の著作を読みたくなって。
p120あたりの、沢村さんのお母様の「恥ずかしい」に対する考え方に、ドキリとした。私は恥ずかしいという気持ちを、何に対してもつのか。
◆引用
p20…人それぞれ、みんな、どこかいいところがあるんだからね。先生にちょっとほめられたくらいで、特別だなんて、いい気になるんじゃないよ、みっともない」 母は本気で怒っているようにみえた(中略)特別という言葉が嫌いになったのは、あの時からのような気がする。
p53…気をつけなければいけないのは、お互いに相手の弱点に触れないことー-例えば、齢とともに見苦しくなる顔かたち、とか、日ごとにふえるもの忘れなど、気がついても口にしない。うっかりすると、つまらないことで、大切な相棒を傷つけてしまうことがあるから……。
→大切な相棒を、身近だからこそうっかりにも気をつけて、大切に。私も心したい。
p97…お互いにたすけあう人間の愛情を、シュニッツラーの『盲目のジェロニモとその兄』やO・ヘンリーの『最後の一葉』など、たくさんの本が教えてくれた。西鶴・一葉・緑雨から、ドフトエフスキー、チェーホフ、ゾラなど……文字通りの乱読だったけれど、おかげで、一生懸命、考えたり悩んだりして、どうにか自分なりに生きてきた私に、すこしも悔いはない。 若いときから、読書の習慣が身についたことを、いまも、何よりの幸せ、と思っている。
→私はそこまで読書にのめりこんではこなかった。第一子出産前から、少しずつ、読書量が増え始めた。育児や生活の合間をぬって、これから悔いはないと思えるよう読んでいきたい。そして、幼少時代によく読み聞かせをしてくれた母に改めて感謝。娘らにも、本との豊かな出会いがあるよう、さりげなくサポートしていけたらと思う。2017/12/15
- 感想投稿日 : 2017年12月18日
- 読了日 : 2017年12月15日
- 本棚登録日 : 2017年12月6日
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