国が亡びるということ

制作 : 佐藤優 
  • 中央公論新社 (2012年4月24日発売)
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本棚登録 : 200
感想 : 24
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佐藤勝さん、最近よく目にするので購入。
彼の言うインテリジェンス層というのは私と直接繋がり在る人々では当然ないのだが、そういう人たちの考えに興味はある。
のだが今併読している読書の技法によればそういう高度な知識を自分のものにするためには基礎土台があるのが前提なので、私はやはりそこから組みなおさないとこの本だってキチンと理解出来てないわけよね、と思いながら読み終える。
ギリシアの経済危機が単なる数字の問題でなくて、西暦三桁代の頃から繋がる、宗教や価値観の違いから端を発しているとは思いもしなかった。
ロシアは地球温暖化を歓迎しているとか、米英はイランの核開発阻止のため要人の暗殺すら躊躇無いラインにきているとか、何それ陰謀論?虐殺器官のネタ?みたいな事が、本気で書かれている。
そしてそれが遠い国の話でなくて、日本も否応無く対処していかなくてはならない問題なのだという。
となると、自分の頭の空っぽさがやばいんで無いかと今更焦る。
今の国政の話もずばずばと出てくるが、最終章は自立と成長を求める内容。そういう本を最近よく目にする。己の力でこれから来る難問、状況を切り抜けていかなくてはならない、そのために成長し続けなければならない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 興味!
感想投稿日 : 2012年9月13日
読了日 : 2012年9月13日
本棚登録日 : 2012年9月13日

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