校閲ガール ア・ラ・モード

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2015年12月18日発売)
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本棚登録 : 765
感想 : 145
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かわいくポップな表紙で、校閲ガール再び!
期待を一切裏切らないおもしろさでした。
前作を読んでるときから、続編を読みたい!と思っていたので本書を目にしたときから、読みたくてうずうずしていました。ただし、今回の主人公は悦子ではなく、周囲の人たち。

見ているだけで爽快で楽しくなる悦子に劣らず、周りの人たちのキャラも個性的なので読んでいて楽しいんですよね。
それに、知れば知るほど新たな一面が見えてきて。
基本的にギャップ萌えしやすいので、貝塚なんてツボですね。チャラいけど実は真面目、とか、最高にカッコイイ!
彼の作家に対する想いに、胸が温かくなりますね。
地味でも読んでいてほんわり心が温まる作品を、編集者の方にはどんどん世に出して欲しいです。

器用な森尾が本当にやりたいことに力を尽くすのも、これまた個性的な彼をこよなく愛する藤岩も、家族を大事にする素直な米岡も、どの章もよかったですね。
ある種の型のようなものを打ち破って進む爽快さは、前作と変わらずで読んでいて元気が出ます。

それに、有森樹李の名前が出てきてちょっぴりにやり。あとはセレモニー黒真珠って、タイトルは知っているのですが読んでいたらもっと楽しめたのに!と思うと臍を噛む思いです。
単に登場するだけなので読んでいなかったからどうということはないのですが、著者がファンを喜ばしてくれるこういう仕掛けに反応できるとより楽しさが増す気がしています。

おまけマンガでは、またまた次に期待をさせてくれる中身で、きっと再び続編があるはず、と信じながら楽しみに待っていたいと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本の小説
感想投稿日 : 2016年2月23日
読了日 : 2016年2月23日
本棚登録日 : 2016年2月23日

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