一緒にいたい人 (幻冬舎文庫 い 7-6)

著者 :
  • 幻冬舎 (1998年6月1日発売)
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本棚登録 : 179
感想 : 15
5

「痛がるなんて損だよ」
「痛くない恋なんて、する意味がないじゃない」

猫アレルギーの初美と、付き合って2年目になる彼・ユキオ。
彼の家には愛猫の「みりん」がいる。

そして三角関係を予想させる、彼の従姉妹「ミリ」の登場。


狗飼さんの本の中でも、いちばん好きな1冊。
何気なく書かれている言葉が、すごく心に染みる。
恋の痛みとか、ちょっとした心移りとか、忘れられない想いとか、
その全部を肯定してくれる。

・リミットは確実に近づいてくる。私は、最後の最後の瞬間まで、できる限り一生懸命彼を愛そうと思う。私自身のために、心の底から。
・結婚したいとか、そういうんじゃない。ただ、できる限りくっついていられる位置にいたい。二人で。二人きりで。
・もうこのあとの私の人生、何も良いことがなくても大丈夫って、思ったわ。
・永遠に変わらない想いなんて、あり得ないのならば。もうすこしだけ。お願い、このままで。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本の小説
感想投稿日 : 2011年7月27日
読了日 : 2005年8月24日
本棚登録日 : 2011年7月27日

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