「痛がるなんて損だよ」
「痛くない恋なんて、する意味がないじゃない」
猫アレルギーの初美と、付き合って2年目になる彼・ユキオ。
彼の家には愛猫の「みりん」がいる。
そして三角関係を予想させる、彼の従姉妹「ミリ」の登場。
狗飼さんの本の中でも、いちばん好きな1冊。
何気なく書かれている言葉が、すごく心に染みる。
恋の痛みとか、ちょっとした心移りとか、忘れられない想いとか、
その全部を肯定してくれる。
・リミットは確実に近づいてくる。私は、最後の最後の瞬間まで、できる限り一生懸命彼を愛そうと思う。私自身のために、心の底から。
・結婚したいとか、そういうんじゃない。ただ、できる限りくっついていられる位置にいたい。二人で。二人きりで。
・もうこのあとの私の人生、何も良いことがなくても大丈夫って、思ったわ。
・永遠に変わらない想いなんて、あり得ないのならば。もうすこしだけ。お願い、このままで。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本の小説
- 感想投稿日 : 2011年7月27日
- 読了日 : 2005年8月24日
- 本棚登録日 : 2011年7月27日
みんなの感想をみる