帰ってきた王子と忘れられた令嬢~指先が奏でる淫らな調べ~ (ヴァニラ文庫)

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  • ハーパーコリンズ・ ジャパン (2014年12月2日発売)
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感想 : 1
3

マルリカという楽器の名手の貴族エイセルの弟子のシェリー。
憧れていた相手から求婚されたのに、その答えを先延ばしにしちゃいます。

エイセルは実は王の子だったということで、小さい頃厭われて養子に出されていたのに王の都合で呼び戻され、王子に戻るのを断るつもりで王宮に行ったら、記憶喪失になってシェリーのことをきれいさっぱり忘れ、王子に戻るのを嫌がっていたことも忘れちゃいます。

シェリー以外はエイセルの記憶が戻らない方をのぞみ、エイセルもツライ過去を思い出したくないというし、シェリーは八方ふさがりになっちゃいます。最初はどうにか記憶を取り戻そうとしてるのですが、結局はエイセルの将来のために身をひきます。このあたり、シェリーがかわいそうになります。

その後はエイセルがシェリーを見つけ出し、記憶が戻り、あとがきにもあるように最後のエイセルの台詞はいいものです。

ただ、結局記憶を取り戻しても王子のままでいますし、当て馬だったレダが一転、二人を祝福し出したのがちょっと気になりました。あんなに嫌な思い出だったのを思い出したはずですし、レダも嘘をついてまでエイセルが欲しかったのなら、ちょっとあっさりしすぎでは?って思いました。

あと、イラストがあんまり好きじゃない坂本あきらさんでした。
表紙はまだいいのですが、中のイラストがイマイチ。
まあ、他の本当に×なときよりはマシでしたけどね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ヴァニラ文庫
感想投稿日 : 2015年8月20日
読了日 : 2015年8月20日
本棚登録日 : 2015年8月20日

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