後宮っていうと、なんとなく中華や日本っていうイメージでしたけど、これは西洋のお話ってのが意外でした。
政略結婚で後宮の妃として生きてきたジャニス。一度も王のお手つきがなかったけど、その理由は後半明らかになります。
後宮解散で子爵のマリスに嫁ぐ事になって戸惑うジャニス。ジャニスが普通の27歳の女性で、10歳も年下の男性に嫁ぐことになって、愛を囁かれてもイマイチ自分に自信がもてないってのが、よく分かります。
執着愛がテーマのソーニャ文庫ですが、これは10年前に一度会って見初めた女性を娶るためにがんばってきたってところだけを見ると、普通かなって思いました。まあ、見初めた年が7歳ってのは異常ですけど・・・。
あのときマリスに見初められてなければ、きっとすぐに王のお手つきになって、違う人生があったんじゃないかと思うと、ちょっとジャニスが気の毒な感じがしないでもないですけど、愛されて嫁ぐってのはよいことって思わせる作品でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ソーニャ文庫
- 感想投稿日 : 2014年2月23日
- 読了日 : 2014年2月23日
- 本棚登録日 : 2013年10月19日
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