これまで、和もので挿絵が笠井あゆみさんの作品って、登場人物の病みようが半端ないものが多かったので、読む前はちょっと警戒してましたけど、予想外に面白かったです。
生き別れていた双子の妹の真相を調べるために、吉原の太夫に扮した令嬢の櫻子ってなると、かなり無謀なお嬢様って感じですが、芯が通ったお嬢様って感じで、嫌いじゃなかったです。
和晃も後半を読むと、桜太夫を身請けしようとしていた理由とか、櫻子が婚約破棄された裏で画策していた気配があるとか、腹黒いところはあったみたいですけど、櫻子に寄せる思いが一途で、彼の気持ちを思うと、確かに櫻子を吉原には置いておきたくはないだろうなって焦るのは分かる気がしました。
最後に和晃が櫻子の求婚相手として出てくるのは予想できましたけど、そこで明らかになった正体とか、出てきかたは予想外でした。
続編みたいなのも読みたいです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ジュリエット文庫
- 感想投稿日 : 2013年3月3日
- 読了日 : 2013年3月3日
- 本棚登録日 : 2013年2月7日
みんなの感想をみる