屍鬼(五) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2002年2月28日発売)
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本棚登録 : 4093
感想 : 362
5

あぁ面白かった!怖かった!!

シンプルな「起き上がり」と戦う正義の話ではなく、
読み終わってみると複雑な気持ちになるし
何が正義なのか悪なのかなんて、白黒つけるのはもはや意味がない。
「殺意のない殺人はない。殺意のない殺人は事故だ。」
の言葉は結構ずっと心にひっかかって
私は沙子に感情移入をしてしまった。

それを友人に伝えると、私らしいですね。言われたことも面白く。この本の感想は、その人の性格が出るのだろうとも思う。

物語としてももちろん面白い。
だけど、どの登場人物にも自分でも理解できる感情があり、自分もどのキャラクターにも、ひょんなことから豹変し得るんじゃないか、、とドキリとする。

とにかく、いろんな人の感情を一気にかぶって
「問われている」といった感覚になることだけでも
読む価値ある。
これはオススメの小説

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2016年11月5日
読了日 : 2016年11月5日
本棚登録日 : 2016年10月10日

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