櫻林館学院に編入した村生春実は、礼拝堂で知り合った上級生・朝水志貴に突然触られ、驚いて突き飛ばし、ケガをさせてしまう。
真っ青になった春実だったが、志貴の命令により、罰として毎朝身支度の手伝いをすることになってしまう。
志貴はソルトラムと呼ばれるグループのメンバーで、下級生の憧れの的の存在で、そうとは知らずに関わり合いになってしまった春実は、目立ちたくなんてなかったのに、思い切り目立ってしまう。
そんな中、この学院の秘密の伝統行事『子羊狩り』が開始される。
今年の子羊に選ばれてしまった春実は、狙われ始めるが――。
という話でした。
実は、春実には叔父にいたずらをされていたという過去があり、それがばれて、半ば無理やり櫻林館学院に編入させられる。
そこで春実は息を潜めるように生活していた実家からようやく開放され、「友人」と呼ばれる存在を作ることができた。
そのきっかけをくれたのは志貴で、春実は少しずつ志貴に惹かれていくというのが、メインの話で、そんな中、子羊狩りが開始されて、春実が狙われ、そのことが原因で、トラウマとも言える過去の出来事を思い出していく……という話でした。
なんというか……隔絶された全寮制男子校という中で行われる、ちょっと陰惨なお遊び……なので、現実離れしていて、ファンタジーとしてとっても面白かったです。
なんだかちょっと背徳な感じのする話がお好きな方にはオススメです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(BL)
- 感想投稿日 : 2012年3月8日
- 読了日 : 2012年3月8日
- 本棚登録日 : 2012年3月8日
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