1秒でもまてない (白泉社花丸文庫 つ 2-9)

著者 :
  • 白泉社 (2001年11月1日発売)
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 知臣とデートする予定だった誕生日の前夜。
 初音は突然現れた、兄・桔梗の家庭教師をしていた岩瀬に軽井沢へと無理やり拉致された。そして、「知臣との関係を両親のバラす」と脅され、初音はいやいや桔梗がやるはずだったというバイトをやることに。
 おまけに、その事実を口止めされているから、自分とのデートよりも岩瀬との約束を優先させた! と、知臣はもうカンカン。
 初音だって「せっかくのデートが……」と悲しい想いをしていたのに、駆り出されたバイトの最中も女の人と楽しそうに会話する知臣に、初音は不貞腐れてそばにあったお酒を飲んでしまう。お酒を飲んだ初音はHモードになってしまい、知臣と仲直りのHをするが……。
 酔いの覚めた初音はそのことを覚えていない。おまけに、洋服が見当たらず、たまたま側に来ていた哲太の持っていたコスプレまがいのドレスを着て、部屋まで戻ることになった。
 そんな時、初音を女と勘違いして近づいてきた男から逃げようとして、ホテルの階段から転げ落ちて、意識を失ってしまう。そして気絶から目覚めたとき、初音は知臣との出逢いも含む過去2年の記憶を失っていた。

 記憶喪失ものです!
 今回はどちらかというと、知臣の俺様ぶりは控えめ。何のかんの言いながら、知臣は初音に対する優しさを大放出してます。甘いですよね!
 どっちかというと、今回は止むをえない状況もあったとはいえ、初音の方が知臣を振り回していた感じがします……。
 そして、最後はなかなかお酒を飲まないと素直になれなかった初音が、ようやく素直になってハッピーエンド! で、完結編だったわけなんですが。
 せっかく初音をめぐる新たなライバルも出てきたのに、これで終わり?! って感じですごくびっくりしました。
 まだまだ続きを書けそうな要素はいっぱいあるのに、もったいない。
 でも、きっとこれで終わりってことは、初音と知臣のラブラブっぷりはどんな邪魔ものが出てきても揺るがないってことですね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミックス(BL)
感想投稿日 : 2011年10月19日
読了日 : 2009年2月7日
本棚登録日 : 2011年10月19日

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