サイモン・シン『暗号解読』で、ドイツ軍の最大の謎だった、エニグマ暗号機に興味をもって、読んでみました。
ドキュメンタリーを期待していたらなんかフィクションで、一瞬肩すかしをくらったのですが、ハードワークと失恋で心を病み(現代的に解釈するとそういうことだろうと)、半ば亡霊のようになっていた主人公が、愛する人に会いたい!というストーカー紛いの執着を見せた結果、なんだかとんでもない事件に巻き込まれてました、というか、彼自身がトップシークレットの一部なわけで、疲れ果てて思考停止に陥っていた仲間の窮地を救ったりもするわけです。
最初の鬱々としたところからの展開が急過ぎてびっくりしました。しかも、ラスト数ページまでお話が読めないところにもはらはらしました。
なんだドキュメンタリーじゃないのか、と思ったのを撤回したいくらい、面白かった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説一般
- 感想投稿日 : 2012年6月1日
- 読了日 : 2012年6月1日
- 本棚登録日 : 2012年6月1日
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