もともと全くノーマークだった一冊。
ある日突然映画館に連れて行かれなかったら多分手に取ってなかったと思います。
まず映画が良かったので、いいイメージで読み始めることができました。
また映画が原作に忠実に描かれていたので、映画を見るような感覚で読み進めることができました。
もちろんながら宮部のシーンは全て岡田くんで脳内再生された訳ですが。笑
夏に「風立ちぬ」を見た流れもあったので、より一層感慨深いものがありました。
ただ美しい飛行機を作りたかった男と、なんとしても死なずに家族のもとに帰りたかった男の物語。
もともと歴史ものは抵抗があるのですが、文体が語り口調で読みやすく一瞬で読み終わってしまいました。
とはいえ、戦時中の歴史的事実の多くはすんなり受け入れられるものではなく、読めば読むほど呼吸は苦しくなりました。
戦争に関する物語に出会うとき、いつもそうである様に、当たり前に過ぎるこの日々をもっと慈しんで生きたいと、当たり前に思うのでした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
【 読書2012☞400books 】
- 感想投稿日 : 2014年1月11日
- 読了日 : 2014年1月11日
- 本棚登録日 : 2014年1月11日
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