十手を預かる深川の蕎麦屋「やぶ浪」の主 浪介が関わる人情連作短編集 第二弾。設定とかキャラたちが「のどか屋」と被る所はある。基本的にそば中心の料理だし、のどか屋が毎巻嗜好を変えてるのに対してストレートで涙を誘う人情物語が持ち味。同心やお奉行も登場するが捕物らしいものもあまりなく、地味な市井の悲しみを背負った人々の再生を描く展開で予定調和的な話ばかりだがほっこり心地よい読み味となっている。派手さは無いが話に無理もなく、料理の話への絡み方も良い。新キャラたちも良い味を出してるので今後の絡みに期待。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代歴史小説
- 感想投稿日 : 2013年9月3日
- 読了日 : 2013年8月20日
- 本棚登録日 : 2013年9月3日
みんなの感想をみる