ゴルドーニは、ボーマルシェやダ・ポンテに先行するヴェネツィアの喜劇作者。ゲーテもイタリア旅行の折にヴェネツィアでの舞台を観劇しているようだ。劇のプロット自体はいたって単純で、裕福な未亡人の婿選びなのだが、随所にヴェネツィアならでは、といった要素が見られる。お相手の候補者は、イギリス人、フランス人、スペイン人、イタリア人(フランス人以外は貴族階級)なのだが、彼らが一堂に集うあたりは、いかにも国際都市ヴェネツィアの面目躍如。当然、カーニヴァルの仮面も要所で用いられている。戯曲よりは、見て楽しむお芝居だろう。
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カテゴリ:
☆イタリア文学
- 感想投稿日 : 2014年3月19日
- 読了日 : 2014年3月19日
- 本棚登録日 : 2014年3月19日
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