vertigoさんの感想・レビュー

パッチワーク

著者 : 嶽本野ばら

• 扶桑社 (2002年12月1日発売)

ハードボイルド乙女イズム、炸裂！<br>期待に違わず面白いエッセイ集。誰もが思っていながら「それは出来ないだろ・・・」「でも、人と違うのってコワイ」「皆に愛されたいんだけどな・・・」と感じている部分（恋愛、ファッション、感性etc.）に対して、「嫌われようが気持ち悪がられようが、好きなものに殉ずるハートを持てない人間よりはマシですわよ」ってな口調に乗せてズバズバ斬りこむ。いやカッコイイ人です。ホント。<br>
独特の美的感覚とともすると嘲笑の対象ともされるロリータイズム。あの独特のうねるような丁寧語調の文体で綴られていて、心地よい。「下妻」の桃子って、やっぱり野ばら先生本人なのね。悪事は一人でやれ、に激しく同意。同じ憎しみを一人で背負う覚悟もない人間には、人を悪く言う権利なんぞないのだ！
<br><Div Align="right">（04.10.10 読了）</Div>

感想投稿日 : 2004年10月26日

本棚登録日 : 2004年10月26日