ロシア女帝エカテリーナ2世、断頭台の露と消えた悲劇のフランス王妃マリー・アントワネット、その姉のナポリ王妃マリア・カロリーナなど、政略結婚の道具として他国の王家に嫁いだ8人の姫君の足跡をたどっています。
ほとんどは悲劇的な生涯でしたが、中には夫を追放して権力を握った女帝もいれば、聡明な息子に恵まれて幸せな一生を過ごした王妃もおり、様々なドラマが見られます。
欧州諸国の複雑な同盟関係と、その一環としての政略結婚の実態を、嫁いだ女性の視点から描いてます。
もちろん、王室の華麗な宮廷生活も詳しく♪
ただし、著者が貴族(父がオーストリアの男爵、母がボヘミアの伯爵夫人、夫が英国の公爵)の出身のせいか、8人の姫君たちの欠点には同情的だったり目を瞑ったりしてますが、反対に彼女たちを不幸に追いやった人々、すなわち嫁ぎ先の王室やその国民に対してはかなり辛辣な評価で、情け容赦なく罵倒してますねw
・・・マリー・アントワンットは、これほど誰もが弁護したがるのに、結局弁護の余地が無かった女性も珍しいですwww
ニン、トン♪
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史【西洋】
- 感想投稿日 : 2007年4月25日
- 読了日 : 2007年4月25日
- 本棚登録日 : 2007年4月25日
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