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風都月さんの本棚 > にんげんだもの


Libera文庫»

前ブログで紹介していた本や雑誌などをまとめたもの。

レビュー by 風都月さん

詩集・画集・詩画集・写真集   5

相田みつをに出会ったのは、もう12、3年ぐらい前になるだろうか。
よく通っていた書店で、何かいい本はないだろうかと探していて見つけたのが、
この「にんげんだもの」だった。
(今の夫にも、恋人時代に確かプレゼントしたかな・・・?)
その時の衝撃は今でも忘れられず、以来、彼の書と言葉の虜となっている。
相田みつをの言葉は、そのまま心に響く。
そしてその独特の書は、自然と目でしっかり捉えている。
言葉だけでも、書だけでも、きっとだめなのだ。
二つが合わさっているからこそ、きっといいのに違いない。
深く深く、心に感動を与えているのに違いない。

子供の頃、書道を習っていたことがあり、先生にこう言われたことがあった。
「個性的な字だね」
・・・それがいいのか悪いのか?
散々悩んだが、先生の真意を聞く勇気もなかった。
そして今でも、ずっと心に引っ掛かったままだ。
けれど、今ならきっと「個性的」だということを嬉しく思うだろう。
小学生の頃は、お手本どおりがいいのだと信じていたけれど。
相田みつをに触れていると、よくそのことを思い出す・・・。

書道に触れていたから、余計に相田みつをの書にも興味があるのかとも思ったが、
そういうことでもないらしい。
彼と同じように、書と言葉を合わせた物を作っている人もいるけれど、
心の奥深くにまで響いてくるのは、やっぱり相田みつをだけだから。

「にんげんだもの」との出会いの後、「雨の日には…」や、「しあわせはいつも」などの
遺作集も購入し、「いちずに一本道 いちずに一ツ事」で彼の人生について触れたことで、
より彼の作品に対する思いが深まり、また彼自身のことを身近に感じることができた。
彼もまた「にんげん」なのだということ、とても「人間くさい」人だったのだということ、
だからこそ、あの数々の言葉が生まれたのだということを、とても強く感じた。
相田みつをに興味のある方は、「いちずに一本道 いちずに一ツ事」を読まれることを、
強くおすすめする。
彼の作品に対する見方もまた変わってくるかもしれない。

今までもそうだったように、これからも私はきっと、相田みつをの言葉に助けられながら、
幾多の喜びも悲しみも受け止めて、生きていくのだろうなと思う。
そしてその人生の中で、いつかきっとまた、書道と向き合っていきたいと願っている。 登録日 : 2006年03月13日 11:48:40


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