外務省元主任分析官である佐藤優氏と毎日新聞社の鈴木琢磨氏による対談。同書では、文書を利用して北朝鮮の情勢を読み解く「文書諜報」について話し合われている。
仕事で新聞を毎日6紙ほど読むのだが、毎日、東京は非常に北朝鮮に詳しく、それは鈴木氏をはじめ北朝鮮に強い関心を持つ記者個人の努力に寄るものだろう、ということを強く感じる。
一方、様々な週刊誌で「情報分析」を行っている佐藤氏は、多少怪しげ(失礼)ではあるものの、興味深い記事も多くある。
同書では、鈴木氏の専門である北朝鮮と佐藤氏の専門分野であるロシア・中東への分析方法を巡り、専門となる地域の言語を高度に習得する必要性や分析方法などについて語られている。最後の章ではインテリジェンスとは関係のない、ビジネスマンにも必要とされる「整理力」「勉強力」についても話されている。
読み物としてはなかなか面白いが、互いに対する過度な称賛や自慢が繰り返されるために途中から多少胸焼けを感じざるを得ないのが欠点か。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
学術:北朝鮮
- 感想投稿日 : 2016年6月13日
- 読了日 : 2016年6月13日
- 本棚登録日 : 2016年6月13日
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