【新歓企画】ブックリスト:「大学1年生のときに読んでおきたい本たち」
たぶんぼくは生涯この書き手のことを推し続けると思う。恋人とこの本どっちを取るかって言われたらまぁ恋人だけど、でも悩むよね。大好きだから。これまでに方々で書いたのを貼っておきます。
「初めて泣いた本です。恋愛に絶望して、やさぐれて、性生活にだらしのない暮らしをしていた26歳の女性(無職・地方在住)が、心に傷を抱えた会社員との恋愛をきっかけに立ち直り、さまざまな困難を乗り越えて、とうとう幸せな結婚を手にするという話です。極度に貧しくした語彙で、改行を多用し、淋しい留守電みたいな独白口調で愛を語る、ケータイ小説界の最高傑作です。」
「『あたし彼女』はやっぱ外せない。文学が担うべき永遠の仕事が「書くこと」「生きること」「愛すること」をその時代にいちばんぴったりな言葉で形にするということに集約されるのだとしたら、21世紀・日本で今作を越えられる文章にぼくはまだ出会ってない。第3回ケータイ小説大賞受賞作。」
「ぼくが『あたし彼女』を大好きなのは、ぼくがコンテンツ消費する時に欲しいものがすべて詰め込まれてるからだ。それは、真摯に語ることへの無垢の信頼と、書きつつある物語への深い愛と、なけなしの語彙を適切な語りへと転換させる工夫だ。……やっと言語化できた。ちょっと、遅すぎた。」【U.K.】
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カテゴリ:
2011年度新歓企画
- 感想投稿日 : 2011年3月9日
- 本棚登録日 : 2011年3月9日
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