●:引用、無印・→:感想
コミンテルンの陰謀説に興味を持って読んだのだが、当たり前のように否定されている。まあ、こちらも読む前から、それは常識的には否定されることを予想しているのだが。
ただ、陳立夫の発言や、終戦時のソ連への和平交渉のことを考えると・・・
●「陰謀説の嘘」の著者であるアーロノビッチは、陰謀説が「政治的敗者によって考案され、社会的弱者によって支持され」てきたと観察する。敗者や弱者の挫折は自己の失敗のせいではなく、邪悪な陰謀者の悪だくみにうっかり乗せられてしまったせいにすれば、気が晴れるというもの。敗戦後の日本でアメリカ、コミンテルン、ユダヤ=メーソンの陰謀論が歓迎されたのは好例だが(後略)
→事実、というよりはある事柄を、素直に受け入れられない、納得できない時、それを受け入れる納得させるシステムとして発動するのが陰謀史観ということ。イソップ?のキツネ。
タモガミや中西などの著書を読まないと肯定的には書かれていないのだろうが、あえて読んでみる必要はあるのか?
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2012年に読んだ本
- 感想投稿日 : 2013年1月29日
- 読了日 : 2012年12月17日
- 本棚登録日 : 2013年1月29日
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