都知事: 権力と都政 (中公新書 2090)

著者 :
  • 中央公論新社 (2011年1月1日発売)
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感想 : 24
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都知事選に合わせて読んだ本。

今年は各候補の政策・主張の違いが特に見受けられずに、候補の選択に非常に苦労した。震災の影響で軒並み防災面の主張が強くなったイメージだが、それ以前も主要候補間でマニフェストの違いはほぼ見受けられなかったように思う。

その中で、都政はどのような歴史を経てきたのか、という点を知りたくなり読んでみた。この本は題目が「都知事」だが、都政全般について深く解説しており、歴代知事の評価の他、都庁の官僚システムや財政についても学ぶことができた。
個人的には、歴代都政がインフラ整備のハード路線か、生活福祉のソフト路線というように、振り子の如く一代ずつ変化しているという仮説が面白く感じた。

内容は総括的で、かつ深彫りしてあることから、都政を理解するには一番いい本だと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 政治経済全般
感想投稿日 : 2011年4月13日
読了日 : 2011年4月10日
本棚登録日 : 2011年4月4日

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