そして殺人者は野に放たれる (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2006年10月30日発売)
3.63
  • (49)
  • (53)
  • (87)
  • (15)
  • (3)
本棚登録 : 566
感想 : 74
4

なかなか激しい人の様だけど、タブーに切り込む姿勢はステキだね。
んーここまで司法が閉じられた世界になっているのはもともと被告のためなのか、被害者のためなのか……でも今の一番は司法関係者のためだと思うけど(怒)知れば激怒するような事がたくさん書いてあるね。ごく一例…
■医師に精神鑑定書作成を依頼した時に裁判所から支払われる対価は給与1ヶ月分が相場!もちろん税金!高すぎ!高名なある医師に依頼した場合、3回の面接と検査を行い、100ページの鑑定書を作成して67万の報酬。らしい。
■刑法39条心神喪失者を責任無能力として罰しないとか、自分で覚せい剤打ったり酒飲んで酩酊状態での犯罪の場合心神耗弱が認められれば罪が軽くなるとか。とても書ききれない。
子供の頃は弁護士って「法の下の平等」とか弱いものを守る正義の味方ってイメージで憧れる存在だったのになぁ…今じゃ何でもかんでもどんな汚い手段使って屁理屈こねてでも罪軽くして儲けるってイメージだなぁ…
いい人の弁護士もいるだろうけどきっとそれじゃ儲からないんだろうな…
いつもこの手の本読んでる訳じゃないからいささか疲れたな…実はもう一冊同じようなテーマの本買ってあるんだけど間に違う本読もうかなー

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年1月14日
読了日 : 2011年7月10日
本棚登録日 : 2012年1月14日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする