STORY BOX vol.13(Aug.2010)

  • 小学館 (2010年8月5日発売)
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感想 : 4
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 月刊誌でVol.13ということは創刊1周年号である。あさのあつこさんの新連載「結婚」が本号からスタートした。森見登美彦氏の怖い話「夜行」がついに最終回。黒野伸一氏の「限界集落株式会社」が第二回にしてグンと面白くなってきた。「ザ・キャビネット」が前号で完結し、楽しみ大幅減かと心配したが杞憂であった。読み終わって早くも次号が気になる。


 
「結婚」(あさのあつこ)
 一人目。
 新連載の一人目。ジンと目頭が熱くなり、心がほんわか温かくなるお話。今後の連載にも期待が持てる。



「北上次郎の本の話」(第十三回「結婚」について)
 山口瞳氏の『結婚します』を読みたくなった。スコット・トゥロー氏の『立証責任』も読まないわけにはいかない。だってべた褒め評ですもの。北上次郎氏の書評を読むごとに読みたい本がどんどん増えてしまう。困ったことだ。



「夜行」(森見登美彦)
 第五夜 京都 (後編)
 登美彦氏の描く不気味系小説完結。登美彦氏ってこんなに怖い人だったの?



「血筋」(三羽省吾)
 第三回。
 兄・高岡剣が警察庁から県警に配属になり仕事を始めた。表向きの調査と裏の調査…… その目的は? 部下もついた。その名は小谷野早苗。この部下、なかなか個性的なキャラ。脇役の魅力は良い小説の条件だからな。これまた今後の展開が楽しみになってきた。



「異境」(堂場瞬一)
 第八回。
 甲斐を襲った犯人が耳につけていたピアスから手がかりが掴めるかも……



「候補(リスト)」(五條瑛)
 第九回。
 物語はバードを中心に動き始めた。



「限界集落株式会社」(黒野伸一)
 第二回。
 第一回を読んでこれは面白いとの予感は正しかった。早く続きが読みたいよー。



「金脈」(嶽本野ばら)
 第十二回。
 ついにジジイと私は石油を掘り当てて一躍マスコミの寵児に……。しかしもう一波乱、二波乱ありそうな予感がするな。



「偏差値70の野球部」(松尾清貴)
 第九回。
 数学的モーメントの波状攻撃っ!!!
 
「狗賓童子の島」(飯嶋和一)
 第一三回。
 前前前前前前前々回より連載を細切れに読むのは無理と判断し飛ばす。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年2月16日
読了日 : 2011年2月13日
本棚登録日 : 2011年2月16日

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