「日本が中国やインドに期待を寄せているのは、コストカットして大量販売というモデルが通用
するかもしれないという予見があるから」
どんな本を読んでも、早く適切なインフレ状態に経済を戻さないとという話が出ているけれど、
実生活を考えてみると、同じものが安く買えるのは消費者かすればウェルカムなこと。
しかし、自分が安いものばっかり買っていると、回りまわって自分の所得が下がることになる。
これは、一人の人間が生産者であり消費者であるから、迂遠ではあるが正しい。
頭ではわかっているけれど、だからといって、より高い値段で買おうとはどうしても思えない。
これは個人というミクロと社会というマクロのズレであり、やはりマクロ的な政策じゃないと
安いものを買いたいというインセンティブにはかなわない。
だからそこ、政策でじゃないと経済を上向きにすることはできないのだけれど、じゃあ民主党がんばってよ
となるとは限らない。
生産を外国に委ねているにも関わらず、依然としてドメスティックな消費しかない日本では、
新興市場に目を向けようとも、消費が国内のみで完結しているため生産と消費の不均衡がより一層拡大するだけ。
もうミクロな感情論はほっておいて、次のステップに行きましょうよ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
興味本位の経済
- 感想投稿日 : 2011年9月25日
- 読了日 : 2011年9月20日
- 本棚登録日 : 2011年9月25日
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