和泉式部日記 現代語訳付き (角川ソフィア文庫 46)

  • KADOKAWA (2003年12月25日発売)
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定家は明月記で、1054年の超新星爆発について言及している。実を言えば、もっと大きく、もっと華麗な爆発はその少し前に起きた。和泉式部という女が生まれ、恋し、死んだ。その結果うまれた和歌と日記文学は今日でも観測できるまぶしさを放っている。平安文学に和泉式部がいなかったら、紫式部がいなかったのと同じくらい大きな穴が開いていたはずだ。

「ものおもへば 沢の蛍のわが身より あくがれいずる 魂かとぞみる」

こんな和歌を書いた女はそれまでいなかった。これからも、きっといない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 古典
感想投稿日 : 2008年12月17日
読了日 : 2008年12月17日
本棚登録日 : 2008年12月17日

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