冤罪者 (文春文庫 お 26-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2000年11月10日発売)
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本棚登録 : 683
感想 : 75
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自分の婚約者が殺害された連続婦女暴行事件の容疑者として逮捕された河原輝男から、自分は冤罪であるため助けて欲しいと手紙が届く。
葛藤を感じながらも過去の事件を調べていくうちに、河原は無罪放免となる。だが、河原の釈放後も事件は発生する。果たして河原は本当に無罪なのか……。

やや長編気味の作品ですが、読みやすく中だるみもなく、一気に読めた作品でした。
作品名から、河原は冤罪で真犯人がいるんだろうなと思いながら読んでいたのですが、河原が一癖も二癖もある人物で、本当に冤罪なんだろうかと途中で思ったりもしました。
終盤は、さすがと思わせる展開で、十分楽しめたのですが、ある登場人物の性格設定には、少し無理があるかなと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 折原 一
感想投稿日 : 2016年1月10日
読了日 : 2016年1月10日
本棚登録日 : 2016年1月10日

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