旅立ち 遠い崖1 アーネスト・サトウ日記抄 (朝日文庫 (は29-1)) (朝日文庫 は 29-1)

著者 :
  • 朝日新聞社 (2007年10月10日発売)
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感想 : 17

イギリスの外交官、アーネスト・サトウの日本での滞在日記。「ゼロ年代の50冊」で選ばれていたもので興味をそそられる。

1巻は生麦事件から薩英戦争の前哨ぐらいまで。それにしてもサトウの言語吸収力に関する記述を読むたびに興奮する。言語運用能力の高い人の話を読むのってなぜか楽しい。

最近、歴史的な一つ一つの事象には、それなりに人と人の力関係が作用しているところがあって、ある一人のスーパーマンによって歴史が回されるわけではない、という感じの感覚を持っているのだが、これもそんな視点で一人一人の力関係を見ながら読んでいる。二ール、ウイリス、オールコックなど、それから日本の藩士たち。じっくり読んでいこう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史(日本)
感想投稿日 : 2012年4月22日
読了日 : 2012年4月22日
本棚登録日 : 2012年4月22日

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