カスティリオーネの庭 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2012年7月13日発売)
3.18
  • (0)
  • (5)
  • (4)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 55
感想 : 10

清の康熙帝、雍正帝、乾隆帝に宮廷画家として仕えたジュゼッペ・カスティリオーネ(中国名・郎世寧)をモデルにした小説。

中野美代子さんは岩波文庫の『西遊記』の翻訳者、というイメージがあり、歴史小説を書いていることは知らなかった。たまたま出先で読む本が無くなってしまい、新刊で出ていたこれが目に入ったので買って読んでみた。

読みやすくてぐいぐい読んでいける。ちょっとだけミステリー仕立てなこともあり詳しく内容が言えないが、カスティリオーネの生涯に思いをはせることになった一冊。表紙の絵はやはり有名なのだろうか。wikiで調べても出てきた。西洋風だが描いてあるもののせいもあってか、不思議な絵だ。

そしてその後の英仏連合軍による円明園の焼き打ち… 解説を通して知った歴史である。カスティリオーネの異国の地での複雑な心境はこの小説のような言葉で想像してみるしかない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説・歴史/冒険
感想投稿日 : 2012年7月23日
読了日 : 2012年7月23日
本棚登録日 : 2012年7月23日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする