スタジオジブリで長らく動画チェックを担当してきた舘野仁美さんのエッセー。宮崎アニメはよく見ているが、動画チェックの仕事については初めて知った。原画と動画、動画と動画の間が滑らかに繋がっているか、それをチェックする作画の品質管理の仕事。本当に地味な仕事で鉛筆の線一本一本を確認し、調整や修正をしていく。でもこれがないと美しいアニメにはならない。調整するのは作画だけではなく、現場スタッフの間も調整している。監督の意向や現場の考えや都合を理解し、最も良い方法を探している。縁の下の力持ち。その力と情熱に頭が下がる。アニメは人を楽しませる仕事であるが、その制作現場は壮絶な戦いの場(?)であることがひしひと伝わってくる。
いつも宮崎駿さんのそばにいたため、宮崎さんをはじめ、ジブリのスタッフの人間模様やエピソードも面白い。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2016年10月23日
- 読了日 : 2016年10月23日
- 本棚登録日 : 2016年10月23日
みんなの感想をみる