忘却の河 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1969年5月2日発売)
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本棚登録 : 730
感想 : 66
5

家族という集団の中で暮らしていながらも一人一人が単独の問題を抱えた存在でありその一人一人の物語が見事に絡み合ってひとつの救いの絵となりカタルシスを呼び起こしている。これほど重いテーマを面白いお話で読ませる手腕はさすがとしか。とにかく愛するものを失ったことに対する喪失感とそれに密接に結びついた罪の意識の描き込みが半端じゃない。何度も涙しつつも一気に読んでしまった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 書籍
感想投稿日 : 2011年12月1日
読了日 : 2011年12月1日
本棚登録日 : 2011年12月1日

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