侵略者である白人よりも、黒人やインディアンに共感をよせる本多勝一。
これが偏っていると結論付けてしまうことが、いかに浅はかで偏っているのかということを
アメリカにおけるさまざまな事象を取り上げて証明していく。
著者の取材の仕方は独特で、中学生の頃から文章の書き方を意識していたというだけあって、
記録のとり方がうまい!
地図を書かせてもうまい!
敢えて批判をさせてもらうなら、
・当時は「ホモ」が苦手だったようだ。
男性の同性愛者に対する差別的感想が何箇所か見られたが、これには時代的制約もあったのだろう。
・もう一つはアメリカを単体として捉えているのではないか、という点。
もちろんアメリカ合州国なのだから、ひとつの国なのだけれど、
コロンブスの新大陸発見から話を始めるのであれば、
AmericaだけでなくAmerica「s」についても言及すべきだったのではないだろうか。
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カテゴリ:
本多勝一群
- 感想投稿日 : 2009年2月15日
- 本棚登録日 : 2009年2月15日
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