象・滝への新しい小径 THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND CARVER〈6〉

  • 中央公論新社 (1994年3月1日発売)
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感想 : 4

 春樹訳のカーヴァーの全集の6巻。
彼の最期の小説集と、詩集を一緒にしたやつ。
 カーヴァーの作品って、何気ない言葉で何気ない日常を描きながら、ふいにぐっと心に迫ってくる。
読み終わって、何日も、いや何年もあって、ふいに思い出して「ああ」って思う。
そういう意味でも、この最期の言葉はもっと時間がたってこそ、
私の中に降るような気がする。
 マリンスノーが深海に積もるように。
 詩の「プロポーズ」がよかった。
人は、一人では生きていけないし、人生の最期にこういう関係を保って逝けたっていうのは、
幸運なことなのだろうな。うん。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 翻訳作者名 カ~コ
感想投稿日 : 2009年11月16日
読了日 : 2003年5月16日
本棚登録日 : 2003年5月16日

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