母の生き様、母を生んだ祖母までもを軽蔑している、私生児の女性の物語。
祖母がどうして芸者になったのか、そして母も芸者の道を歩むことになった事情、主人公が私生児になった理由が、亡くなった祖母の自伝書によって明かされる。
想像している過去と、真実の過去は違う。真実を知った時、主人公は過去から解き放たれた。
尻切れトンボのような終わり方だったが、読後が爽快な一冊。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
林 真理子
- 感想投稿日 : 2011年7月25日
- 読了日 : 2011年7月25日
- 本棚登録日 : 2011年7月23日
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