アマデウスLIVE ムービー・オン・クラシックを今年の11月11日に神戸で見ました。要するに映画「アマデウス」の音楽部分をオーケストラの生演奏でやろうという企画。なかなか迫力があってよろしゅうございました。映画のアマデウスも何回見ても面白い私のお気に入りの映画の一つですが、前から思ってたんやけど、劇場版とはちょっと違うんですよね。映画では、最後にサリエリが自分は愚者の神だとか言って、平凡な人間の方が偉い、サリエリは才能に恵まれたモーツアルトに嫉妬して、(しかもモーツアルトは常識人から見て我慢のならない我が儘・傲慢人間)殺意をいただいたという面がどちらかというと強調されていると思うけど、この話のポイントは天才の才能を見抜く能力だけを持たされた人間の悲劇(他の一般人にはまだ理解できない才能を見抜いてしまう、まぁ今の評論家の能力ですかね)。世間は理解できないが、自分だけは自分はこいつに到底かなわんとわかってしまった人間の悲劇を描いた話だと思うんです。それを確かめたくて、読み直してみました。すでに、4~5回読んでます。再読に耐える良書です。
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- 感想投稿日 : 2018年1月1日
- 読了日 : 2017年11月17日
- 本棚登録日 : 2018年1月1日
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