素晴らしい本です。この先、我々の文明が続く限り、世界で読まれ続ける日本人によるローマの歴史書となるでしょう。司馬遼太郎の日本史と双璧だと思いますが、影響力という意味では、明治維新や戦国時代より、ローマ帝国の方がずっと大きいですよね。
私は学生時代に不勉強だった西洋史を学ぶ必要を感じて、読み始めました。文庫の出版を追い越して、単行本を読み終え、最後の数年は発売を待つようになり、全巻読破しています。
著者の歴史観を自分なりに体験したことで、ギリシャ・ローマ文明から始まり、イギリス都市国家とローマ教会という流れが、自分なりに理解できるようになりました。西洋史の初心者には、著者の『ローマ人の物語』と『海の都の物語』を読むことを強くお薦めします。遠回りなようで、もっとも確実な方法論かもしれません。「すべての道はローマに通ず」です。
読書状況:未設定
公開設定:公開
カテゴリ:
オススメ書籍
- 感想投稿日 : 2011年4月10日
- 本棚登録日 : 2011年3月4日
みんなの感想をみる