ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2002年6月1日発売)
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本棚登録 : 4952
感想 : 457

 素晴らしい本です。この先、我々の文明が続く限り、世界で読まれ続ける日本人によるローマの歴史書となるでしょう。司馬遼太郎の日本史と双璧だと思いますが、影響力という意味では、明治維新や戦国時代より、ローマ帝国の方がずっと大きいですよね。
 私は学生時代に不勉強だった西洋史を学ぶ必要を感じて、読み始めました。文庫の出版を追い越して、単行本を読み終え、最後の数年は発売を待つようになり、全巻読破しています。
 著者の歴史観を自分なりに体験したことで、ギリシャ・ローマ文明から始まり、イギリス都市国家とローマ教会という流れが、自分なりに理解できるようになりました。西洋史の初心者には、著者の『ローマ人の物語』と『海の都の物語』を読むことを強くお薦めします。遠回りなようで、もっとも確実な方法論かもしれません。「すべての道はローマに通ず」です。

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カテゴリ: オススメ書籍
感想投稿日 : 2011年4月10日
本棚登録日 : 2011年3月4日

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