アブサロム、アブサロム!(下) (岩波文庫)

  • 岩波書店 (2012年1月18日発売)
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本棚登録 : 295
感想 : 15
5

最近になってラテンアメリカ文学や中上健次の面白さがわかるようになり、そこから遡ってゆくと、たどりつくのが実はこのフォークナーの「ヨクナパトーファ・サーガ」。架空の土地ヨクナパトーファ郡ジェファソンを舞台にしているいくつかの作品群ですが、その代表作がこの『アブサロム!アブサロム!』。読めばなるほど、中上健次の路地ものなんかは、間違いなくこの作品の影響下にあることがわかります。構成は複雑だし、ときどき付録の家系図眺めて人間関係をチェックしなくちゃいけないけど(笑)、そういう煩雑さを補ってあまりある面白さ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:  ★アメリカ 他
感想投稿日 : 2012年9月5日
読了日 : 2012年1月
本棚登録日 : 2012年8月2日

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コメント 2件

淳水堂さんのコメント
2015/05/01

yamaitsuさん こんにちは。

ブクログネットサーフィンしていたら辿りつき、お邪魔させていただきました。
好きなジャンルもあったり、全然読んだり見たことないジャンルもあったのですが、レビューが面白くてどれも読みたく(見たく)なってしまいます。

>ラテンアメリカ文学や中上健次の面白さがわかるようになり、そこから遡ってゆくと、たどりつくのが実はこのフォークナー

まさに私もそうです!
好きな本から色々なところへ繋がっていって、読みたい本が増えるばかりです。

…ところでところどころの映画レビューで「ギンレイホール」が出ていましたが、もしかして出没範囲が同じかもです(笑)
でも私はもう10年くらい行ってないのですが…。
以前は「若きディカプリオ二本立て」とか、「映画を見て泣いたらロビーで同じく泣いてる会社の人とばったり」とかやってました。

それではこれからもよろしくお願いします。

yamaitsuさんのコメント
2015/05/04

淳水堂さん、コメントありがとうございます!(ここで返事して見ていただけるものかしら?)

私もたくさん淳水堂さんの本棚拝見させてもらいました。被っているものも被っていないものも、これは!と思うレビュアーさんを見つけるとついついあれもこれも読み耽ってしまいます(笑)

ギンレイホールは、私は10年越しの会員です(笑)出没範囲、かぶっているかもしれませんね!どこかですれ違っているかも・・・?

こちらこそこれからもよろしくお願いいたします。

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