最近になってラテンアメリカ文学や中上健次の面白さがわかるようになり、そこから遡ってゆくと、たどりつくのが実はこのフォークナーの「ヨクナパトーファ・サーガ」。架空の土地ヨクナパトーファ郡ジェファソンを舞台にしているいくつかの作品群ですが、その代表作がこの『アブサロム!アブサロム!』。読めばなるほど、中上健次の路地ものなんかは、間違いなくこの作品の影響下にあることがわかります。構成は複雑だし、ときどき付録の家系図眺めて人間関係をチェックしなくちゃいけないけど(笑)、そういう煩雑さを補ってあまりある面白さ。
読書状況:読み終わった
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★アメリカ 他
- 感想投稿日 : 2012年9月5日
- 読了日 : 2012年1月
- 本棚登録日 : 2012年8月2日
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コメント 2件
淳水堂さんのコメント
2015/05/01
yamaitsuさんのコメント
2015/05/04