京都守護職: 会津藩の光と陰 (中公文庫 ほ 9-1)

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  • 中央公論新社 (1998年5月1日発売)
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感想 : 1
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再読。会津藩主・松平容保を中心に、文久2年の京都守護職拝命から、八一八の政変、池田屋事件、禁門の変等を経て、慶応3年の大政奉還までの京都での5年間の会津藩の活躍を描いた長編。京都守護職時代に絞ってあるため、鳥羽伏見の戦いが始まる前でプッツリ中途半端に終わっているけれど、そこにいたるまでの大まかな流れは把握できます。

史実のみというわけではないのであくまで小説なのだろうけど、濃ゆすぎる5年分の出来事の羅列だけで駆け足にならざるをえず、やや唐突に無駄とも思えるラブシーン(笑)は挿入されるものの、登場人物たちに感情移入するほどのドラマ性はなく小説としては消化不良。会津藩入門のための「あらすじ」だと思って読む分には十分の完成度。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ◆幕末(小説)
感想投稿日 : 2017年4月13日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年9月24日

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