奇妙で美しい 石の世界 (ちくま新書 1263)

著者 :
  • 筑摩書房 (2017年6月6日発売)
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感想 : 18
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石といってもよくある鉱石図鑑的なものではなくて、こちらおもに瑪瑙や碧玉等の「断面」に特化しているのが新鮮。とくに石マニアではない私のような初心者にもわかりやすく説明してあって、なおかつ1冊の半分がカラー図版ですごい贅沢!新書なのでとてもお買い得。

それにしても石の世界は奥が深い。風景画や抽象画のような絵画にしか見えないようなものから、サイケデリックな現代アートのようなもの、とても自然の造形物とは思えない前衛的なオブジェのような形状、色彩、花や植物を閉じ込めたようにしか見えないようなものまであって驚愕。昔の人が化石と混同したり、絵を長年埋めといたらこうなる等の説、神様が作った説などあったのも頷けます。

あまりにも美しいものは、気づくとポカーンと口をあけて5分くらい眺めていたりしてしまう。すごい。著者のHPもあるようなので息抜きに眺めよう。http://lithos-graphics.com/design/ ちなみに本業ブックデザイナーというのも驚き。http://www.lithos-graphics.com/

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:  >やらわ行
感想投稿日 : 2017年6月22日
読了日 : 2017年6月22日
本棚登録日 : 2017年6月19日

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