WHAT'S EATING GILBERT GRAPE
1993年 アメリカ
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:ジョニー・デップ/レオナルド・ディカプリオ/ジュリエット・ルイス
今となっては豪華共演のジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオの兄弟。個人的にはディカプリオは、このころが一番「美少年」だったし「演技派」だったと思う。一方ジョニーも当時からティム・バートン作品などの奇抜メイクやコスプレもののイメージが強かっただけに、この作品では「素顔」っぽさ、普通の若手俳優っぽい素朴な感じがとても良かった。どちらかというと過激な役柄の印象も強いジュリエット・ルイスも、この作品では自然体なのに存在感がありとてもいい。
今更あらすじを説明するまでもないだろうけれど、個人的にはなんてことないシーンがたまに泣きツボにはまる映画で、知的障害者の弟にとても優しいお兄ちゃんの仲良し兄弟っぷりも微笑ましくて泣けるし、反動で、二人が争うシーンも泣ける。そしてなぜか、肥りすぎて家から出られないお母さんが弟のためには立ち上がり家を出ようとする、そのシーンで妙に胸を打たれた。語弊があるかもしれないけど、動物の母親が子供を守ろうとする本能に近いものを感じて。
愛しているからこそ枷にもなる家族の存在。でも実はいつでも自由になれるんだよ、というメッセージが清々しい。
(1995/1/29)目黒シネマ
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
アメリカ映画 他
- 感想投稿日 : 2015年11月20日
- 読了日 : 1995年1月29日
- 本棚登録日 : 2015年11月20日
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