2005年 日本
監督:犬童一心
出演:オダギリジョー/柴咲コウ/田中泯/西島秀俊
犬童監督は『ジョゼ虎』がとても良かったし、そこへオダジョでゲイものとくればもうこれは期待するなというほうが無理な話で、ドキドキしながら見に行ったんですが…いやあ期待を裏切らない良い映画でした!
まずやっぱ個々の役者さんがとてもいい。オダギリジョーは、本当にしみじみといい男ですよねえ。今回はゲイの役というのもありますが、なんとも得体の知れない色気があって、あのもっちりした唇とかね、形のいいお尻とかね、もう変態かよというくらいじんねり眺めちゃいますから(笑)。
柴崎コウもすごい可愛かった。やさぐれてるようで純粋で、でもぶっきらぼうで突っ慳貪な口しかきけないとことか、女くさい湿っぽさのない役がとても良かったです。田中泯さんは、もう、存在感だけで凄い。さすが舞踏出身のひとは違う…!
映画としては『ジョゼ』でも身障者であることが物語の中に偽善を持ち込まなかったように、マイノリティである同性愛者であることを、けしてそう感じさせない潔さみたいなものがあったと思います。愚かでも醜くてもちっぽけでも、人間に対する愛のある映画は、気分が良いです。
(2006.01.16)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
邦画
- 感想投稿日 : 2015年4月17日
- 読了日 : 2006年1月16日
- 本棚登録日 : 2015年4月17日
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