2009年 日本
監督:中村義洋
原作:伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』
音楽:斉藤和義
出演:堺雅人/竹内結子/吉岡秀隆/劇団ひとり/香川照之/柄本明/濱田岳
文庫化待ちで原作未読のまま観ましたが、単純に面白かったです。首相暗殺事件の犯人に仕立て上げられてしまった主人公が、ひたすら逃走する話なんですが、焦点は真犯人が誰か、目的は何かとかそういう点ではなくて、あくまで主人公がいかに逃げ切るかであり、その過程で、たくさんの無償の協力者との信頼関係、友情が生まれる、どちらかというとそのへんが物語の主軸になっています。
わけのわからない巨大な悪=国家権力は怖いですが、それ以外の登場人物は皆善良な人々なので安心して見られるし、事件の解決(=真犯人の逮捕、主人公の無実の証明)はされないながら、観終わった後の感触はとても良い。
キャストも良く、伊藤四朗のお父さんと、濱田岳くんのキルオに泣かされたなあ。唯一、相武紗季の芝居だけは浮きまくってた気がしたんですが、まあキャスティングにもそれなりに大人の事情もあるでしょう。
(2010.06.29)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
邦画
- 感想投稿日 : 2014年11月27日
- 読了日 : 2010年6月29日
- 本棚登録日 : 2014年11月27日
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