ヒューゴの不思議な発明 [DVD]

監督 : マーティン・スコセッシ 
出演 : エイサ・バターフィールド  クロエ・グレース・モレッツ  ベン・キングズレー  サシャ・バロン・コーエン  ジュード・ロウ 
  • パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
3.18
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本棚登録 : 471
感想 : 74
3

HUGO
2011年 アメリカ
監督:マーティン・スコセッシ
出演:エイサ・バターフィールド/クロエ・グレース・モレッツ/ベン・キングズレー/サシャ・バロン・コーエン/ジュード・ロウ

あんまりこういうメジャーなハリウッド映画を映画館で見ることはないんですが、これは個人的に好きな機械人形が出てくるし、ビジュアルが美しくてちょっと気になっていたので、2Dですが観ました。

さして予備知識なく観たんですけど、なんとなく予告のイメージとかで、もっと派手で壮大な冒険活劇のようなもの(機械人形が描くのは財宝の在り処を示す地図か暗号で、お父さんはそれを狙ってる組織に殺されて、主人公の少年が、その悪の組織と戦って、なんかしら未知の財宝…金銀ではなく科学的な…を手に入れるとかそういうの)を想像してたんですが、これ、良くも悪くも裏切られたというか、実は予想外に地味な映画でビックリしました(苦笑)。お父さん(ジュードロウ)が亡くなるのはホントにただの事故だし、少年の目下の敵は、孤児を捕まえて孤児院にぶちこもうとする駅の公安官だし、機械人形が描き出すのは、最終兵器の設計図でも、宝の地図でもない。

なんというかこれ、テーマとしては一種の「ニューシネマパラダイス」なんですよね。この映画の最も重要なモチーフになっているのは、そのものずばり「映画」なのです。もちろんそれはそれで素敵でした!1930年代のパリっていう設定も美術的にファンタスティックだし、古い映画の映像もキュートだし、時計や機械人形のビジュアルももろ好みだし、主人公の少年少女(女の子はクロエ・グレース・モレッツ!)もとても可愛い。思いがけず地味な話だったのは肩透かしだったけど、その分、これたぶん3Dで見たら迫力あったんだろうな、という、わかりやすいサービス場面はいくつかあって(汽車に轢かれそうになるとことか、沢山の紙が宙を舞うシーンとか)、そういうとこを派手にしてテーマの地味さをチャラにしてあったんでしょうね(苦笑)。でも最終的に、とても良い映画ではありました。一見子供むけっぽいけど、実は大人が見たほうが余韻の残る作品だったと思います。 (2012.06.29)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:  アメリカ映画 他
感想投稿日 : 2014年10月21日
読了日 : 2012年6月29日
本棚登録日 : 2014年10月21日

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