ロボコップ一作目のリメイクであるが、軍事ロボットが利用されたり、生命倫理に関する社会背景はよりリアルになっている。二足歩行ロボットだけはスターウォーズで出てくるようなデザインから逸脱していないので懐かしさを感じるw。
しかし、ロボコップ本人が、「義体化されて、本来の肉体的なパーツは脳と肺と心臓だけ」を鏡の前で直視する衝撃的なシーンは、思わず攻殻機動隊で素子が「不良品の交換と言って残ったのは神経細胞2,3個だったらどうしよう」と言っているシーンを彷彿とさせた。さらに、外科手術と投薬(?)により感情を制御されていたにも関わらず、「魂的な存在の何か」により感情を復活させるシーン、ネットやデータベースから情報を引き出すシーンの絵作り、ボディスーツのデザインなど、随所に攻殻機動隊の影響があった。もともとの作品は、ロボットにヒトの脳をOSとして乗せる、という発想だっと思っていたのだけれど、攻殻流の義体化にすり替わっているような印象を受けたのも、制作側の世代の問題だろうか。
ところで、意外だったのは、ロボコップの動力源はバッテリーではなく、人工的な血液で毎回補給する必要があることである。今作では、補給不足で危機に陥る、ということはなかったが。。。
結果として、ロボコップを見ながらハリウッドSFになった攻殻を見ているような、そんなフュージョン気分を味わえた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2014年12月30日
- 読了日 : 2014年12月30日
- 本棚登録日 : 2014年12月30日
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